以前に、普通は歌詞というものはメロディー、言ってしまえば曲の方が先に出来てからそこに付けられるものが多い、という話をしたことがありますが、曲と歌詞との関係について少し書きたいと思います。ちょっと風邪をこじらせててあまり体調がよろしくないので少しだけですが。書き足りなかったら明日続きを書きます。 先日初めて僕の曲に対して誰かに歌詞を書いて貰う、ということをしました。これまでは、自分のイメージなのだから自分にしか言葉にも出来ないだろうと信じていたので僕は自分の曲には自分でしか歌詞を付けませんでしたが、初めて自分の描いた曲へのイメージを共有する相手と一緒に歌を仕上げたのです。そこで考えたのですが、やはりそのイメージの共有というのが究極的には歌詞と曲の関係になってしまうのです。 じゃあどうやって他人とイメージの共有をするのかというと、それは言葉になるのでしょうか。それは風景などのヴィジョンになるのでしょうか。言葉でやりとりするのはどうも僕にはしっくり来ません。もちろんそれは僕が評論家ではなくて作曲家だからですが、どうせならイメージは魂のレベルで作詞家と共有したいのです。でもそれはどうすれば実現することが出来るのでしょうか。 何もかも言葉にすればいいってものでもなく、面白い表現をすればいいわけでもなく、なかなか歌詞というのは音韻や聞こえの良さもあり、ただ小説や詩を書くのとは少し勝手が違います。特に、やはり究極的には歌詞は曲なくして歌詞たることは出来ないので、曲の内容に歌詞はその存在自体を左右されるのです。逆に言えば曲のイメージさえつかめていれば歌詞作りとはその心地よい規制の中で自由に飛び回れば良いだけの芸術ですのでそれが人間的に得意な人にとってはあまりにも自然に出来てしまうことなのです。
by Alfred_61
| 2009-01-11 23:57
| 日記
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