ある意味、今の僕、これからの僕は改めて一人に戻るということなのかもしれません。音楽をやるために海外から仲間を呼ぼうとしていたこともありましたが、やはり国境の壁はこの不況の時期にはあまりにも高すぎて、タンクが日本へ来ないと決断してから日本で展開していたことが実を結び始めた今最早日本で作れるものに今までの僕の繋がりは必要ではなくなって来ているんですね。 アメリカと自分の繋がりを、もしかしたら完全に切ってしまう時期が来ているのかも知れません。海外留学をしていた自分、英語がぺらぺらな自分、アメリカの文化を当たり前のように生きていた自分、そういうものをすべてリセットしてもう一度自分をあるがままに作り直す時期が来ているのかも知れません。 思い返せば、小学校から一人だけ私立の中学校に進学した時も、地元の友達をすべてリセットしました。高校になってアメリカへ留学したとき、それまでやっていたバンドも同い年の友達もすべてリセットしました。アメリカで一からすべて作り直し立て直し、けれども今帰国2年を迎えようというこの時期にアメリカで作った繋がりをすべてリセットしようとしています。 ああ、誰にもきっと僕の生き方は理解出来ないのでしょう。そりゃあ出来るはずないでしょう。僕の生き方は例えるなら30年かけてローンを返しきった自分の財産である豪邸をわざわざいらないと言ってその場で火をつけて燃やしてしまうようなものなのですから。誰がそんなことをしますか。誰がそんな行為を理解してくれますか。僕は理解されるからされないからやっているわけではありませんが。 僕に残るのは、それまで経験してきた想い出と人生の哲学だけ。非常に無形で、抽象的な財産です。けれども、僕が最も大切にしているのはそれ。古い繋がりをずっと持ち続けていることは僕にとってはあんまり大した意味を持たないのです。外見ではもう僕が海外留学をしてきた人間であることや、英悟を喋れることや、色んな楽器を弾けること、作曲が出来ることは社会には認知されません。そんなことを他人に理解して貰い評価して貰うために僕は生きてきたわけではありません。 僕は本当に冷たい人間だと思います。僕は自分自身の充実が最優先なのです。自分が豊かになっている実感があれば、それが具体的に社会的な意味を持とうが持つまいが関係ないのです。また僕は一人に戻ります。きっと僕はそうやってこれからも生きていくのだと思うし、やはり人は究極的には皆一人なのだと僕は思います。他人と繋がることで不安が安心へと変わった錯覚をしているだけ。僕はこれからまた一人で音楽を作っていきます。
by Alfred_61
| 2009-04-11 23:55
| 日記
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