僕が「良い!」と思う物って、他の人が必ずしも同じように良いと思うとは思いません。世の中のすべてに付属する「価値」という人間の相対的な判断基準は、時と場合によって常に変化する物だと思います。 僕には大切な人がいます。でも、その人と僕の関係はあまりに「非現実的」で、世間一般に言う「彼氏彼女」という関係を満たすにはあまりに脆弱過ぎる物です。ある人は僕らの関係を「馬鹿げている」と言います。またある人は「話を聞くだけで涙が出そうになる」と言います。僕はそのどちらも正しいとは思いません。 僕には僕の信じる物があり、他人がなんと言おうがそれは変わることはありません。伝説的恋愛関係と言おうが、ただの妄想と言おうが、僕に取ってその人はこの世界で一番大切な人に変わりはなく、僕たちの関係も他人の意見で変わることはありません。 芸術も同じです。個々の信じる「美学」があり、それがそこに存在するという以外に、それを評価したり審査したりするのは元々人間のするべき事ではないのだと思います。本当は自分の感じた感覚を自分の中でだけ確かにするのが正しいのでしょうが、悲しいことに自分が特定の物を「良い」と感じるか「悪い」と感じるかを決められない人が世の中には沢山います。 結局、自分の意思で善し悪しを決められる人は、決められない人たちの為に設定された「世間一般の価値基準」に踊らされることなく、自分の価値観を信じて進むべきなのです。人としてベターな人間になる為勉強するというのは自分の出来る判断の範囲や可能性をより大きくすると言うことで、誰にでも認められる人間になるということではないのです。今の自分が間違っているか正しいかを最終的に判断するのも、実は自分自身でしかないのです。
by Alfred_61
| 2005-03-16 16:02
| 日記
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