今朝、注文していたヴァイオリン用のピックアップ、プリアンプ、そしてシールドケーブルが届きました。今月からSOUND GATE TWOのリハーサルを始める予定ですので、金欠ながら思い切って購入したのでした。今回利用したのはいつもお世話になっているサウンドハウスさんで、実に注文から一日半くらいですべての品物が届くという、通販会社の鏡のようなサービスを見せてくれました。 さて、今回ちょっとあったことなのですが、僕が購入したシールドケーブルはMOGAMIという日本の会社の製品なのですが、このケーブルについてサウンドハウスさんの製品ページに購入者のコメントが載っていたのですね。そこである方が、3mのケーブルを作るときちんと鳴るのに、6mのものを作ったら突然音が悪くなった、というコメントを書いていたのですね。他のメーカーではそんなことがないのに、MOGAMIはダメだ、という内容が書かれていたのです。 でも、う~ん、実はね、シールドケーブルって、ピックアップがパッシブである場合、楽器からプリアンプまでの長さが10フィート(約3m)以上になると高音の周波数が失われるという、ごくごく基本的な性質があるんです。つまり例えばエレキギターだとしたら、エレキギター本体から最初に繋ぐエフェクター(大抵はディストーション系)までのケーブルを3m以上にするとやはり高音がうまく出なくてこもった感じの音になるのです。これがパッシブピックアップではなくて普通のコンデンサーマイクとかなら全然こういう長さの問題はないんですけどね。 そのコメントを書いた人が悪いわけでもないですし、ただその人は知らなかっただけなのですが、それでもそのために良いケーブルに対して最低の評価がつけられていたんです。こういうのってWeb2.0時代の落とし穴ですよね。本当にそう思います。僕はちなみにそういう理由でTwitterをしませんし、2ちゃんねるも見ません。別に個人が意見を自由に言うことは悪いとは思いませんが、それが事実とは必ずしも言えないわけですから他人の感想をいちいち見ているのが、僕にとっては時間の無駄にしか感じられないのです。 芸術に対しても、世論がどう言うかと芸術そのものの価値というのはいつの時代でも乖離していました。誰でも感想や意見を言える時代だからこそ、世の中の100人中100人が違うということでも正しいと言える信念が必要なのではないでしょうか。大勢の意見がすなわち答えかというとそんなわけないでしょう。それは民主主義の根本として当たり前のことですよね。自分が良いと思ったものは誰がなんと言おうと良いと信じればいいし、自分に自信がなければ他人の意見を参考にすれば良いのです。僕はMOGAMIのケーブルは色々な種類を愛用しているので、今回も先ほど半田でコネクター付けをして音確認をしましたが、非常に納得のいくクオリティーでした。 僕たち芸術家は他人の意見以前に自分自身の意見をどれだけ強く持てるかを、社会からの雑音を遮断して孤独に追究研究するべきだと僕は思います。世論のよって作られる芸術なんて、そもそも芸術と呼べないんじゃないかと僕は思うんですけどね。
by Alfred_61
| 2010-04-28 22:26
| 日記
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