普通に喋っている声のトーンでも、そこにはその人がどういう状態でどういう感情を持って言葉を発しているのかを感じ取るヒントがあります。明らかに自分に興味がないのに会話をしてくる人は、その喋っている声のトーンで分かります。その話が本音でないことも、トーンを聞いていれば自然と分かるものです。 他人の声をどうこう言うつもりはありませんが、じゃあ自分は一体他人からどういう感じで聞かれているのだろうと考えます。例えば自分にとってはどうでもいい人に表面上楽しそうに話しをしなければいけないときの自分の声は一体どういう風に聞こえているのでしょう。 メールや文字だけのコミュニケーションでは、本音は見えにくいものです。今の時代、同じオフィスにいてもメールで会話しているような人もいます。あれはきっと、声を発してしまうとそこから自分の本音や見られたくない部分を他人に感じ取られる可能性を感じているからなんだと僕は思います。他人と会話をするのが怖いのは、結局自信のない自分を他人に気取られたくないからなんだと僕は思っています。 メールや文字でのコミュニケーションなら、自分の本音を隠すことは難しいことではありませんからね。声に出してしまうと、いくら隠しても相手のことを良く思っていない自分の本心なんかが音で伝わってしまうんですよ。文字ならば取り繕うのは簡単です。ビジネス上の報告書類とかも文字で書くなら本音を知られることはありませんからね。でもプレゼンテーションで喋らなければいけないときにはどういう心理状態で喋っているか聞き手にばれてしまいます。 具体的にどの周波数がどう出ていると人にはどういう風に伝わる、というようなことは今のところ科学的に解明されていないと思います。でも、耳の良い幼少期なんかには親同士の会話や親と友人の会話などで結構親がどういうしゃべり方をしているか聞き取れたりするんですよね。子が親に似るのはそういう所もきっとあると僕は思います。 誰かを好きだけれども言い出せない、という状態でも声のトーンなんかで相手にそれとなくアピールすることは可能だと僕は思います。結局自分がどこまで強く何かを感じながら話をするか、なんですよね。相手に本当に興味があるのなら自然とそれは話す声のトーンに出てくると僕は思います。興味があると頭で考えていても声に出ない、というのはきっと自分も知らない自分は興味を持っていないのでしょう。
by Alfred_61
| 2010-08-03 23:55
| 日記
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