どうにもここ最近五月病というか、なんだかやる気が出ません。いや、やる気、気力はあるのですが、最後の一押しというか、どうにも体が言うことを聞きません。今月頭に一つ、人生の中で大きな区切りとなることをやり遂げたのですが、どうもその反動が来ているように感じます。ある意味、人生を割り切って社会の中で与えられた役割を演じることだけに集中し、自分が自分であるためのことを全くせずに、自分が自分であるという事実さえも忘れていた、そんな時間の反動とでも言えば良いのでしょうか、そんな感じです。 昨年末を一区切りとして、僕はとある理由で進行中だったすべての音楽プロジェクトを中止しました。もちろん、それらすべては最早再開することは出来ません。僕が書いた多くの曲が、僕のこの行為によってお蔵入りとなりました。僕の音楽を楽しみにしてくれている人は世界中を見渡しても本当に数えるほどしかいませんが、それでも僕の音楽を聴いてくれる人たちに対し、僕のとった行動はある意味裏切りでもあると自覚しています。僕の中では、ミュージシャンとしての自分は今年に入ってから一回死んでいると考えています。 やっと暖かくなってきて、中之島バラ園にはバラが満開になっています。日中は日差しが強いので夜中になってから、もう既に10曲以上が出来ているViolin Suite No.2を練習しに、ぼちぼち行き始めようかなと考えています。僕は今まで自分が築き上げてきたキャリアや学歴や経歴を投げ捨てて一からそれらを再構築してきた経験が何度もあります。今回も、その一つだと考えています。もう一度、一から恥も外聞も捨てて時間をかけて積み上げようと思います。 今は少しばかり、人生の充電が必要だと感じます。ただ休養をとればいいという単純なものではなく、ただどこかへ旅行に行ってのんびりすればいいような安直なものではなく、本腰を入れて自分というものをもう一度じっくりと見直して、もう一度前へ進むために魂を奮い立たせなければいけないのです。だらだらと続けていればいつか戻ってくる、とかいう楽観的なことではなく、自分の人生は自分の力でもう一度作り直す必要があるのだと僕は信じています。 今までこういうことをやってきたからとか、こんな経験がありこんな技能があり才能があるからとか、そういうことは一回どうでも良いところへ追いやります。自分が純粋に自分であるために必要なものを、今は焦らずしかし環境に頼らず充電していきます。
by Alfred_61
| 2011-05-21 23:55
| 日記
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