夜の空を見上げると、時々色々なことを考えてしまって泣きそうになります。良くある話ですが、今僕が見ている星の瞬きは実は何千万年も前に遙か彼方で光ったものであって、その光が僕の所に届くまでの間にその星は消滅しているかも知れないのです。そんな時間をかけてたどり着いた光に対してもそうですが、そういうことを考えるとなんだか胸がいっぱいになります。 今書いている曲のテーマは夜空です。タイトルは日本語で"星見の塔"です。星を数えて暦というものを作り、それが起源で今僕たちが使っているカレンダーがあります。今回テーマにしているのはそういうちょっとだけ綺麗とかもの悲しいとかいう簡単な言葉では絶対に表現できない宇宙と僕たちのこと。 いつまでも同じように見えて、僕たちの行動一つ一つにはそこから始まる波紋があるのです。その波紋がいつ、何百年後にどんな意味を持っているのか、それは今の僕たちには知ることは出来ません。そんな遙か未来を考えるとなんだかロマンチックに思えます。 今回使っている楽器はハープとサックスです。サックスは今のところソプラノかアルトの音域にありますが、個人的にはテナーを使いたいので後で手直しをするかもしれません。しかしまあ、こんな変な編成、実際に人を集めることも出来ません。だから、きっとこの曲も書き上がったら僕の机の引き出しで眠ることになるのでしょう。 でも、その曲が僕の死んだ後何百年も経って意味を持つかも知れないと考えると、そこへ感じる気持ちとこの曲のテーマ自体はかなり近いのかもしれないと感じます。今週末には何とか書き上げます。
by Alfred_61
| 2011-07-12 23:55
| 日記
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