眠れない夜があったとしたら、それはとてもとても幸せなことで、その時間を使ってやりたいことが沢山出来るじゃないか、と僕がまだ高校生だった頃に音楽を習っていた先生と話をしたことがありました。実にその通りだとあれからずっと変わらず僕は感じています。 確かに世の中には仕事をしていなければ何をして良いか分からない人、仕事と家族を取り除けば人生に何も残らない人、恋人を想う時間以外に何もない人、色んな人がいます。夜中に一人きりになって自分以外の社会は基本的に眠っており、その時間に他人と無理に関わろうとすることは社会的に迷惑や失礼に当たることに決められています。だから、一人、ただ社会にぽつんと何をしても良い自由な時間を与えられると何も出来なくなるのです。 僕は一人で何もすることがない一日を過ごすことは基本的にありません。何故なら僕には"何もすることがない時間"がないからです。眠れないなら起きてやりたいことをすればいい。いやはや、先生があの時に言った言葉は実にその通りだと僕は思います。 僕は他人と自分との間にある世界に住んでいるのではありません。僕は僕の世界に生きています。自分が生きている以上、自分の世界を前に進めることは時間という法則に従うことと同じくらいに僕にとって当たり前なことで、それこそ眠らずに平均寿命まで生きられる身体が手にはいるなら欲しいものです。 同居人や家族がいても、社会で属している組織があっても同僚がいても、それでも自分の世界は自分の世界であってそれが別段変化するわけではありません。自分は前に進んでいるわけで、眠りというものはそれを毎日一回一時中断させられる神から与えられた規制だと僕は考えています。そりゃあ、眠ることによりより長いスパンで前へ進むことが出来るのは分かります。でも、眠らなければいけない身体は憎らしくしか感じられません。 お金を稼がなくても良いし、食事も摂らなくても良いし、眠らなくても良いし、水も飲まなくて良い、そんな環境があればやりたいことはいくらでも出来ます。少なくとも僕にはやりたいことが多すぎて、一日が48時間欲しいです。
by Alfred_61
| 2012-03-03 23:55
| 日記
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