僕はどうにも曲を書くと体調を崩す、という癖が学生の頃からですからもう10年くらいあります。昨日、妻と子に付き添って病院に行ったのですが、男子禁制な時間がほとんどだったの僕はカフェで一人、曲想や曲構成をひたすらスケッチしていました。このスケッチはもうほぼ”作曲”に近く、かなりの勢いで僕は1曲分の構成図を書き上げました。 まあ構成図といっても僕にしか分からない暗号表みたいなものですが、少なくとも昨日書いたのはそれさえあれば1曲書けるという内容のものでした。これを今日1日くらいかけて実際に曲に仕上げようと考えていたのですが、昨日の時点で今日のスケジュールが狂ったことも予定外でしたがそれ以上に僕自身が昨日の帰宅後ほとんど動けなくなってしまい、しばらく目が回るので横になっていました。 かなりの期間飲酒はしておらず、常用薬の量はみるみる減っていて、何故、という理由が見つからないほど本気で体調が突然悪化したのです。最初に心当たりがあったのが、出産等で全く曲に手を付けられていなかった期間がかなり長かったのに、突然一気に10分くらいで1曲分の構想を書き上げたということの反動でした。そして恐らく、それは間違いないでしょう。 僕にとっての音楽、曲を生み出すということ、そして自分が生きるということ、それらの関係はどうにも複雑に関係し合っていて、そこだけは僕にはどうすることも出来ないのです。これは昔からそうなんです。大学時代の師匠も、曲を書く度に体調を崩す僕をみて、どうすることも出来ないというようなことを言っていました。「それでも曲を書くのだろう?」と。 そしてまた不思議なことに、本格的に体調を崩したときほど自分としては本当に納得できる作品を書けていることが多いのです。ホント、どうしようもないですね。曲を書くなということは僕にとって死ねと言われていることとあまり変わりません。生きている以上、音楽とは絶対に向き合って生きていかなければいけないのですから、本当に師匠の言葉通りでしかありません。
by Alfred_61
| 2012-06-26 23:55
| 音の考察
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