中学生の頃から僕は無類のアニメ好きでした。そこから派生して原作となり得るジャンルにことごとく手を出していき、同い年の連中よりもこれからアニメ化する作品を見つけ、アニメ化のあかつきには「ほら。俺が目を付けた通りだっただろう?俺は原作第一巻からのファンだからね。」と言うことがもう快感で仕方がありませんでした。まあ、なんでしょうか、今で言うところの中二病のしゅるいですかね。 つまり、その頃からマニアックな雑誌なんかを普通に読みあさっていたのです。あの頃はよっぽど探さないと手に入らないような雑誌ばかり好んで読んでいたように思います。ライトノベルの雑誌や、イラスト関係の雑誌、マンガ雑誌はもちろん、微妙な青年誌なんかも網羅していました。今でもちなみに変な雑誌をいくつか創刊号から読んでいたりします。途中で廃刊した雑誌もいくつかありますけどね。 僕は中学生になる前から音楽に真剣に取り組んでいましたし、特にアニメーターになりたいとか画家になりたいとか全く考えていませんでした。単純に好きだったからマニアックでみんな知らないけれどとても良い作品、それに出会うためにひたすら色々なものを読んでいました。これも実は今でも同じなんですけどね。多分僕が読んでいるマンガは相当な好き者でないと知らないと思います。 しかしながら、最近、つまり僕が年を取ってから「これは凄い」と思えるような知名度の低い作品は、ことごとくアニメ化などされずにそのまま時代の片隅で消えていくことが多いです。僕は凄く好きで関連グッズとかを買ったりするほどなんですけどね・・・それでも時代が変わったということなのか、今の社会が"良いもの"をそもそも見いだすことが出来なくなってしまったのか、僕が心から感動した作品はあんまり"成功"はしません。 でもまあ、何が"成功"なんですかね。それはアニメ化されてメディアミックスして大々的なビジネスに発展して大金が手に入ることなんですかね。本当にそれが良い作品にとっての"成功"なんですかね。どうもそうとは思えなくなってきている自分がいます。まあ、年を取ったからそんな風に考えるのかも知れませんが。 僕の手元に届くような形になっている時点でその作品はある意味"成功"しているのかもしれません。世の中にはそこまで社会に公表することさえ叶わない良作が沢山あるのです、きっと。ごく少数の"宝くじに当たった"人や作品だけが社会に出てくるのだと僕は今でも心のどこかで思っています。「自分の方が優れているのに何故アイツは成功して自分は成功しない?」と疑念を持っている人はどんな世界にも必ずいます。そして、それは決してその人の理由ではなく、単純に運やタイミングの問題なんです。だから"宝くじ"なわけです。そして何が不条理かというと宝くじは本当にお金を必要としている人に当たることがない、ということですね。そこまで必要ではない人に当たるのですよ。 僕はマンガやイラストに関してはある意味マニアだと自分で思っているので、少なくとも自分は色々なものを見て感じて感動できれば今の僕にはそれで十分です。昔のように自分だけが知っている世界を誰かに誇るつもりはこれっぽちもありませんし、今では逆に他人に教えるのが勿体ないとも感じるくらいです。ある意味マニア魂って言い換えれば自己満足ですからね~。そういう意味では僕は完全に自分で楽しんで終わりですね。そこから先に進むことは少なくとも今までは全くありませんでしたね。
by Alfred_61
| 2012-11-24 23:55
| 日記
|
ファン申請 |
||