この世に生きる万物はいつか死ぬ。いつか僕を中心に動いているこの世界もその動きを止め、無に回帰してしまう。時間という感覚においてそれは早く訪れるか遅く訪れるか違いがあるけど、どちらにしても終わりがあることは完全に平等です。 自然を信仰する日本に生まれたせいでこんな考え方をしますが、スピゾナが言う「自然=神」という考え方はどうにも否定し切れません。0以外のモノはいつか0に帰る。それは自然の摂理であって、誰にも逆らうことは出来ないのです。 まあ、結局問題なのは今生きている僕たちが限られた時間をどう生きるかであって、知っていなければいけないことは自分に与えられた時間に必ず終わりがあることです。僕が現在人生の根本として行っているのが作曲という芸術ですが、それにもやはり僕なりに特別な理由があります。 僕が音楽で達成しようとしているのは、人々を世界の果てに導くことなんじゃないかと、何となく思うことが良くあります。上に述べたとおり、問題なのは僕たち個人が自分の人生をどう捉えてどう生きるかであって、もしそんなことどうでも良いと小動物や昆虫のような生き方が出来るならば単純に喜びや悲しみを表現しますが、ほとんどの場合僕の精神は世界の果てを想像しながら曲を書いていて、なかなか現実世界の人間らしいドロドロした感情は音に表れません。 現実的に物事を考えているときはこういう作風にひたすら後悔したりするのですが、いざ作曲にのめり込むと、気がつけばそういう音楽ばかり書いています。どうしても自分自身が世界の果てにたどり着いたときにこそ後悔したくないと思っているのでしょうか。正気の自分には自分の心の一番深い部分で感じていることをコントロールすることは不可能で、その部分から湧き出る作曲の世界での自分は普段の自分よりも正直なのです。普段ストレスを感じないようにするには四六時中作曲しているのが良いのですが、なかなか社会はそれを許してはくれません。
by Alfred_61
| 2005-10-15 12:55
| 日記
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