年明けに友達から貰ったものを冷凍しながら少しずつ飲んでいた丸福珈琲がなくなったので、しばらく他の豆を飲む気がしないから適当にアールグレイの紅茶を買ってきて飲んでいるのですが、これがなんだか病み付きになってしまって今では一日必ず二杯以上飲んでます。 最初は所詮ティーバック入りだと甘く見ていたのですが、これはこれで奥が深い。温度や蒸らし加減を微妙に変えてやると、なんとこいつが砂糖を入れないのに甘くなりやがる。最初は偶然だったのですが、飲んだら「えっ、いやいや甘いがなっっ!」と思わず紅茶に突っ込んでしまいました。一人暮らしなのに。アホですね。 しかしまあ昔母親に、例の作法のある緑茶って点て方によれば甘くなる、ということを聞いたことを思い出しました。正直なところ僕は普段紅茶なんてわざわざ自分で淹れて飲んだりしません。なぜなら僕の経験にある紅茶という飲み物は香りだけで水みたいなものか、下ががさつくほど最悪な後味の苦みか、そういうイメージしかなかったのです。 こりゃあ緑茶でも甘くなるかもしれない・・・。本気でそう思いました。そしてその甘さとは、砂糖なんかではとうてい表現できない深みのある、人の心に響く甘さなのです。そしてもしその甘さがいつでも表現出来るほどの技術を持っていたなら、きっとお茶請けには塩昆布とか、醤油せんべいとかそういうお茶の甘みをさらに引き立てる脇役を選ぶでしょう。 イギリス人が毎日飲んでる紅茶の起源って、もしかしてこの自然な甘さのせいなのではないでしょうか。そして僕たち日本人が飲む緑茶も、葉の品質と正しい淹れ方によって本当はすさまじく奥深い味になるのですね。ホントに、どうせ良いお茶葉だからってこんなくらいの違いしかないんじゃないの?と甘く見ている自分にガツンと来るほど、そう、それ以来癖になってしまうほどの深みがあるのです。 さて、悲しいのはどこぞのテキサスから来たオニイチャンにはイングリッシュティーに砂糖を沢山入れるという習慣があり、きっと彼は一生この深い甘みを知ることはないのだろうなと、ふと思うわけです。まあ、バカなアメリカ人のことは放っておいて、たまには醤油をかけて食べるのが当たり前の物、例えば寿司なんて、醤油なしで食べてみても面白いかもしれません。たこ焼きをソースなしで食べるのはかなり面白いのでお店の人を困らせてでもやってみましょう。どれだけ素材に手を抜いているか、そしてそれがソースでだまされているか、もしくは特定の店がどれだけ素材にまで根性を出しているか、分かりますよ。以前紹介したアスカはもともとソースなしですので、最初から最後まで本気です。
by Alfred_61
| 2006-03-13 12:30
| 日記
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