僕は、個人的にどうしても尋ねられること自体がある意味自分自身を根底から否定されるというか、信じてきたモノを見失うという、ある質問があります。 "Why are you so serious all the time for everything?" (どうして貴方はいつも、何に対してもそんなに真剣なの?) どうしてもっと気楽に、100点満点ではなくて、適当で60点くらいで良いのに、いつも100点を目指しているの?それを今まで僕は二度、自分の人生で最も大事な部類に入る人二人からそれぞれきかれたことがあります。 僕の父が、それと少し似た性格を持っていて、恐らく僕はそれを受け継いだのでしょう。自分が本当に大切に思っているものに対した時だけ、本当に盲目になって周りが見えず、ただ完璧でありたいと心の底から願い、少しのミスや間違いを深く深く気に病み、そうやって僕は生きているのです。 音楽の勉強を続けてきて、積もり積もった気負いが結果的に体を蝕み、一生消えない問題を作ってしまったのも、僕自身の性格が理由なのです。僕は大阪の東大阪市という中小企業の町に生まれ育ち、英才教育などとはほど遠い環境で、物心ついてから自分の意思で音楽を志そうと決意し、ゼロから自分から進み出て音楽を学んできました。本当に音楽が好きだからこそ、本当に人を感動させる音楽を書きたくて必死に勉強してきました。けれども、時にはそれが人に認められず、批判されたり否定されたりします。その一つ一つに落ち込んでいるようでは駄目なのは分かりますが、僕は性格上自分が完璧だ、100点だと思って作り上げてきたものを否定されることを適当に聞き流すことは出来ません。 幸い、僕は作曲という、信じたモノを残した者勝ちという分野を専門にしているので、音楽上はこの性格で問題といえば体をこわしたことくらいでした。けれども、特に恋愛について言えば、僕はこの性格のせいで二度も、自分が一番大切に想う人を傷つけてきました。良かった悪かったの話ではないのですが、大事な人を傷つけることほど辛いことはないのは言うまでもありません。 僕自身が正しいと思ってやっていることが、結果として誰かを傷つけることになるのです。しかも、それは自覚が全くなく、気づいたときには後の祭りなのです。この質問をきかれる瞬間というのが、その時です。今でもその瞬間のショックは、思い出すと落ち込んでしまうほどです。
by Alfred_61
| 2006-08-25 10:06
| 日記
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