僕は何となく趣味で、近代的なアニメやコミックキャラのイラストレーターを取り扱う季刊エスという雑誌を日本からわざわざ送って貰ってたまに見ています。今回のテーマは妖精ということで、多数のイラストレーターが妖精に関するイラストを沢山描いているわけです。 いや~、久しぶりにちょっと気まぐれでペラペラと見ていたら、やっぱり絵を描く人って凄いなぁと感動しました。今の僕の生活なんかもう自分の中から想像する情報しかないので、そりゃあクリエイターとしては良い状況かもしれませんが、あまりの彩りのなさに考え方も想像の方向性もどんどんどつぼにはまってがんじがらめになっています。でも絵描きの人たちはそういう状況でも凄い想像力で、すさまじく現実感があるファンタジーを紙の上に描いていけるんですよね。 美術大学なんかでも、きっと僕と同じように美術史や技術理論その他の鬱陶しいクラスを取りながら、しかもバイトしたりしながら時間のない中そういう世界を絵にしていくんですよね。そりゃあ反対の角度から僕のことを見たら、忙しい中幻想的な音楽を書いていくのが凄いと言えるかもしれませんが、何というか音楽の方には苦しいときは苦しい曲を特にしがらみもなく書けるので、まだ楽な気がします。絵は視覚ではっきりと認識できるので、駄目なモノは駄目とお客さんにはっきり分かるのでね・・・大変でしょうね。 でもね、みなさんの絵を見ていると、狭くなっていた自分の世界が一気にぶわーっと大きくなってしまうようで、なんだかちょっとセンセーショナルでした。外から見たら僕の音楽学校生活も華やかで楽しげに見えるかもしれませんが、完全に僕は今の自分の環境を憎むほど不快に感じていました。そのせいで、本当は前を向いて希望を持ってファンタジーを音としてどんどん表現していくはずの生活が、小さく狭くどこへも行けない状態になっていました。今日は久しぶりに色々な、それぞれの世界観を見てなんだか視界が開けたというか、壁の向こうにある世界を垣間見た気がしました。ちょっと感謝。
by Alfred_61
| 2006-09-09 09:15
| 日記
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