ネットラジオを聴いていても最早話題はヴァレンタインズデーのことばかり。そんなことを耳にしていると、自分って本当にそういう日本の一般的世俗文化から知らない間にずいぶん離れてしまっているなぁと思うのです。 僕が最後にヴァレンタインのチョコレートを貰ったのは小学校五年生。ヴァレンタインだけじゃなくても、例えば卒業式に第二ボタンをあげるとかいうのも一度もありませんでした。(ちなみにこれはもてなかったというのではなく、中学高校が男子校だったのと、高校の終わりからもうアメリカにいたから。)成人式にも行きませんでしたしね。ずっと男子校だったせいで同窓会なんてあり得ませんから経験ないですし。一度小学校の同窓会がありましたが、アメリカにいたので参加できませんでした。 こうふり返ってみると、僕って所謂"時代の若者"という立ち位置にはいないのですねぇ。誰もが経験してきたことはほとんど経験していませんが、その代わりに誰も経験出来なかったことばっかり大量に経験してきました。だから僕の価値観や視点は普通の人とはどこかずれていて、よく言えば独創的とか個性的になるのでしょうが悪く言えば偏屈です。 本音を言いますと、ずっと僕はそういう個人になりたかったのです。小学生の頃から、周りと同じになるのがとにかく嫌で、いつも普通とは違う格好をしたり行動をしてきました。例え中学高校をふり返っても、制服はいつも規定通りに着ていなかったり勝手に装飾を付けていたり、そもそも14歳くらいの頃にはもう髪の毛が腰ぐらいまであったんですよ。もうその頃にはバンドやってましたからね。 細かいことでもなんというか、普通そうだろうということがあんまり僕にはそうではないということが良くあります。例えば、ウチのオカンがよく言う、僕が髪を切るペース。僕って、半年に一回以下しか髪を切らないんですよ。普通の人って下手したら毎月切るそうですねぇ。面倒くさいしお金かかるし、僕にはホント、理解できません。 逆に妙に普通の人より礼儀正しかったりもするんですよね。僕って、お辞儀をするとかすっごく好きなんですよ。例えばオランダに行ったときも、演奏家の人たちに一人一人頭を下げて回ったりしましたからね。西洋文化からするとみんな変な目で困った感じで僕を見ていましたが、そこは日本人としてどうしてもそうしなければいけない気がしてしてしまうんです。普段でも作曲の先生なんかに日本語で「おはようございます」とか言ってお辞儀しますし。そういう日本の礼に始まり礼に終わるとかって僕は凄く好きですし、誇りにも思っているので恥ずかしいとも思いませんし、例えその人の文化では理解できない場面でも必ずやるようにしています。 でも、アメリカっぽい所もあったりして。例えば、僕は「すいません」って滅多に言いません。その代わり、しょっちゅう「ありがとうございます」と言って頭を下げます。酒の席でも討論の場でも、自分の考えを押し殺したりは絶対しなくて、いつも遠慮せずに自己表現をします。気に入らないものははっきりそういいますし、自分の責任であるものは妥協せずにきっちりやり通します。 そう考えると、この夏から日本に帰って社会人やりますが、ヴァレンタインとかで義理チョコとか貰ったら「迷惑なんでいりません」とか面と向かって言ってしまいそうです。ってか言うと思います。その人にとって当たり前のことが僕にとっても当たり前であると思って貰っては、はっきり言って迷惑です。いや~、日本で彼女を見つけたり結婚したりって、こりゃあなかなかありそうにないですねぇ。ま、それも僕らしくていいかな。
by Alfred_61
| 2007-02-11 04:02
| 日記
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