昨日、今日は久方ぶりの連休でした。昨日ははっきり言って一日中寝ていました。自分でも不思議なくらい、お腹が空いては起きて、食べたら小一時間ともたずに眠り次に起きるのは6時間ほど後、という感じで一日を過ごしたのです。やはり疲れは知らない間に溜まっているのでしょうか、今日もそんな感じで午後まで眠っていたのですが、あるきっかけでもう起きようと思い立ったのです。 それは一つの夢でした。あまりにもリアルだったその夢を、僕はもう日付が変わろうというこの時間まで覚えています。夢には2年前に別れた彼女が出てきました。僕は花の都に住んでいる彼女を短期間だけ訪問しているのです。まるで作りたてのような美しさの町並みは、しかし昔ながらのヨーロッパのそれでした。花びらが舞う昼下がり、僕は彼女の住むアパートの居間に彼女と二人でいるのです。 彼女はコロニアル様式の椅子に腰掛け、テーブルの上に画集のようなものを広げて熱心に言うのです。この絵はここがこうだから美しいのよね。ここでこういうことをするからこの画家は天才なのよ。そんな話が、どれもこれもあまりにも的を射た表現のようで、僕もその絵を見ながら熱くなっていき、さすがよく分かってるなあ、やっぱり絵描きは音楽家よりも絵のことを分かってるね、など、それはそれは楽しく話が盛り上がっていたのです。 誰の声かは分からないのですが、せっかく盛り上がっていた僕たちの間に水を差すように、台所の方から料理が出来たから冷めないうちに食べなさいとい年配の声が聞こえました。男性だったか女性だったかは覚えていません。僕はそれでも熱心に絵を眺める彼女を促して、隣の部屋に向かうのです。その途中歩いた廊下の窓からは、遠くまで続く花の都が見えました。数日後にはその街を離れる予定の僕にとって、その眺めは本当に美しく、そして悲しかったのです。 目が覚めて、もういい加減に起きようと思い、今日の午後は映画を見に梅田まで行きました。見た映画はスカイ・クロラ。これがポニョだったら一日が台無しになっていたところですが、この映画を見てなんだか余計に今日は飲みたくなって、今もイタリアの美味しいワインを飲んでいます。きっと、今まで強がって虚勢を張って無理をしてきた僕も、そろそろ自分の幸せを願うようになったんじゃないかな、とそんな風に思うのです。今日見た夢の内容は、まさに僕が理想とする幸せの形でした。最後の台所からの声は余計でしたが。 あんな風に、誰かと幸せに過ごせたらいいな、と純粋に願っているのでしょう、僕は。起きて日常生活をおくってみればまた虚勢を張って、いや自分はまだまだ一人でやっていける、と思えるのですが、夢のような無意識レベルの世界ではやはり僕もいい年の男だということでしょう。あまりにも楽しくて幸せな夢、それはとても辛い夢以外の何物でもないのです。
by Alfred_61
| 2008-08-11 00:10
| 日記
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