人生って、小説のように毎日がイベントで埋め尽くされているわけではありません。昨日はお姫様を助けて今日は宇宙人に出会って明日は空を飛んで明後日には世界を救って、という風にはならないわけです。というか、そんな人生、実際渦中にいるととんでもなく疲れるし、あまりの変化の多さに心身共にボロボロになってしまうでしょう。変化のない日常からそんな小説を読むからワクワクドキドキ出来るんですよね。どこまでも続く大平原の映像なんかを見て感動できるのと同じです。あんな所、実際行ったら1時間で飽きますよ。 まあ、それでも、毎日を自分たちのペースで楽しむことは誰にでも出来ることだと思います。あれもしてこれもして、と考えることも大切ですが、ハプニング的に小さなことを拾い上げてそれに一喜一憂してみるのもそれはそれで楽しかったりするのです。人生は受け取る人間の気持ち次第で変化に溢れた小説のようなものにもなるのです。 僕のしている仕事は、まあ一つではありませんが、例えばCEの仕事では毎回呼ばれる度に仕事内容も仕事場所もクライアントも全然違うわけで、それこそ言い換えれば毎回新入社員のような気持ちで仕事に臨むのです。今回の職場はどんな感じだろう、近くに美味しいお店はあるかな、クライアントに気難しい人はいないかな、一緒に仕事をする連中はどんなかな、そんな気持ちで毎月、多いときには毎日変わる現場に向かうのです。 音楽ディレクターの仕事なんて、スケジュール管理から企画立案や実作業内容から工数費用まで考えますから、明日社会がどう変わるかで毎日軌道修正をしてやらなければいけません。だからといって日々の変化に踊らされて一杯一杯になってしまうと元も子もないので、上記で挙げたような変化の連続にそれぞれびっくりしながらも心で楽しめなければこんな仕事はやっていけません。 仕事だけじゃないのです。恋人との生活も、一人で過ごす夜も、家族と交わす何気ない会話も、そこには自分がどうやって感じるかによって楽しくなれることが沢山隠れているのです。堅苦しく人生をとらえるのではなくて、出来るだけ柔軟な発想と感覚を大事にして自分の人生を見渡せば、なんだこんな風にも見えるのか、と思えることが本当に沢山あるものですよ。 人生はおもしろおかしく生きてこそ楽しいと僕は思います。もちろん笑っていれば何もかも良いというわけではありませんが、落ち込むことも悩むこともそれはそれで人生のスパイスだと思って、その時は精一杯落ち込んだり悩んだりしてその中にまた変化を見つけていけば良いのです。そんな人生って、楽しそうだと思いませんか。
by Alfred_61
| 2009-05-16 23:50
| 日記
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