何となく昨夜遅くに奥さんにアメリカンロックの歴史を実際に色んな曲を聴きながら教えていたのですが、しかしまあ現在って終わってるくらいに才能もいないしただ自己満足に自分を重ねて満足できる程度のレベルのオーディエンスしかいなくなっていますからね。 初期ロック、パンク、ヘヴィーメタル、グランジ、オルタナティヴと僕の時代でもちゃんと歴史に従って聴いたものです。僕の高校時代にはオルタナティヴ全盛期でしたのでその辺りで僕のロック史も終わっているのですが、インダストリアルやハードコアも当然僕には関係のあるジャンルです。というか、実際の所多分僕の音楽って"ハードコア"からの影響が一番大きいんじゃないかと思うんですよ。SOUND GATE ONEなんて、Johnは"Avant Core"(前衛コア)と呼んでいましたからね。 まあ、これからの時代に何を作るかというのは結構難しい問題だとは思います。オルタナティヴロックは痒いところに手が届くタイプのロックでした。こういうのが恰好良いだろうな、と思えるものを寄せ集めて一つのジャンルに仕立て上げたのですからね。逆に言えば、そこから次に進むと考えるともう行くところがないんですよ。だから全く違う文化、例えばラップやデスメタルの要素を取り込んで極端な方向へ向かっていくしかないんですね。これが今のアメリカンロックの現実です。 う~ん、僕としては、これからの時代は多様性が重視されていくんじゃないかと思いますけどね。例えば今までの"常識"から言うと、バンドというとその個性的なカラーのある似たような曲をいくつも排出し、けれどもたまにかなり雰囲気の違うバラードとかを入れて変化を出すだけで良かったんですよ。簡単に言えば2種類の音楽を作れたらそれでなんとかなったわけです。 でも、これからのバンドサウンドっていうと、僕のイメージではFrank ZappaやKing Crimsonのようにアルバム毎、曲毎にやっていることが違うんですが芯の部分でオリジナル性を貫いている、という感じのものが求められるんじゃないでしょうか。でも、これをやろうとすると相当に才能のある"作曲家"がバンドの中にいないといけません。柔軟性があり、発想力があり、それでいてバンドメンバーをまとめることの出来るカリスマ性がなければいけません。まあ、政治の世界でも一緒ですけど、独裁者クラスの才能が出てこないことには今の腐った時代は変わりませんね。いつまで経っても。
by Alfred_61
| 2010-01-03 23:55
| 日記
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