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一般的には、自分と他人との間にある関係性や社会通念を元に自分の形や立ち位置を見いだすものです。他人がこう言うから自分はこう動く、というものですね。他人に評価されるために努力をしたり、いつも以上の自分になろうと背伸びをしたり着飾ったりするのです。それはあくまで一般人の生き方であり、一般人の視点から見た世界なのです。 芸術家は逆に、自分の内側の世界を知ろうと研究や制作に励み、自分の限界を一つ一つ理解していくことで自分の形を理解しようと試みるのです。つまり、芸術家にとって他人が自分をどう評価しているかや社会的に自分がどういう位置づけを与えられているかははっきり言ってハナクソ程度の価値しかないのです。そんなことよりも、自分が納得できる所まで物事を突き詰めて考え、自分なりに一つずつの結論を出していくのです。 自分が書いている曲が他人にどういう風に聴かれるか、それが気になって仕方がないのはその人が芸術家ではなくて一般人だから。本当の芸術家は自分が思い感じることをありのまま表現するだけ。だから本物の芸術には社会では熱狂的なファンと完全否定する二つの層に分かれるものです。どちらでもない中間、とか良いと言う人があまりにも社会に多いものは、事実芸術としてはランクの低い物なのです。実際そういう音楽って、時代を越えて残った試しがないでしょう。 芸術家が作る芸術作品は必ずしもお金儲けが出来るビジネスには結びつきません。結びつくはずがないのです。なぜならビジネスとは根幹となる企画が対社会つまり対人間にどう受け取られるかがポイントとなるものです。それはここで言うところの一般人的な世界の出来事なのです。芸術はもっと内向世界の特殊な発想が生み出す偶然に近いものです。だから、一般的な視点からそれを捉えると、まあ「見たこともない」とか「聞いたこともない」とか「斬新すぎて分からない」とか「理解できない」となるのです。でもね、芸術家がそんなこと気にしていると思います? 芸術は他人に理解して貰うために作られるのではありません。"他人と自分の間にしか自分を見いだせない"一般人と、僕たち芸術家は全くタイプの違う人間なのです。まあ、人間性の問題なのです。芸術家が一般人になろうとしても無理だし、その逆もまた然り。少なくとも、自分が一般人と違うということを理解さえしていれば、それで自ずと進む道は見えてくるものです。
by Alfred_61
| 2010-04-15 23:55
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