僕はアメリカ修業時代から多くの組曲を書いてきました。僕は自分にとって近代的な"組曲"という、複数楽章によって構成される大きなひとまとまりの曲が自分には一番しっくり来る形式だと感じてきたからです。大体、僕は一曲で何もかも言いたいことを言えるほど器用ではなく、一つ言ったらまたそこから派生して違うことを語り出すタイプの人間なので、きっと組曲のようにあわよくば延々と曲を継ぎ足せる形式が良いのでしょう。 さて、自分ではかぞえたことがないのですが、もう何曲目になるかわからない新しい組曲を書こうと思っています。今度の組曲は無伴奏ヴァイオリン組曲になります。なぜならそれが恐らく演奏家としての自分、今自分が社会に還元できている音楽の形態、そして自分が一番興味がある音楽における未開の地、それらすべてに無伴奏ヴァイオリン組曲が繋がっているからです。 どんな曲になるかは今のところ僕にも全く想像が付きません。それはもういつものことなのですが。書いてみなければわかりません。まだ10月は残りがありますし、その期間は特に予定も入っていないので、少なくとも世界観を確定できるくらいまでは書いてしまいたいと思っています。 ただ一つだけ考えているのは、今回は曲の長さにこだわりません。短くなろうが長くなろうが知ったことではありません。目的としてはこの曲を春には路上で演奏出来るようになればいいなと考えています。この曲を録音製品として残したり発表したりすることは恐らくないでしょう。"そういう"曲にはなりません。それだけは今の段階でも言えます。
by Alfred_61
| 2010-10-26 23:55
| 日記
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