ここ一週間ほど頭の中で何かが噛み合わず、SOUND GATE ZEROの曲作りの手を止めています。その合間にViolin Suite No.2を書いてはいるのですが、SOUND GATE ZEROの方でどうしても何かが頭の中で納得出来ていないのです。それが具体的に何なのかをここで言葉に出来るようなら僕は小説家か評論家になっています。心では理解できていても、それを表現するのは音楽でしか無理なのです。 こういうときは、第三者的に自分を見つめてしまうとまるで立ち止まっているように感じるのですが、実はこういう時間も何とは言いにくい部分で自分は前へ進んでいるのです。具体的に音符の数が増えなければ作曲は進んでいないのか、というとそういうわけではなかったりします。こういう時間を、ここには何度か書いてきましたが僕は"Maditative Time"と呼んでいます。簡単に言えば"瞑想時間"です。 リアルとアートが噛み合っていない、という言い方がもしかすると結構的を射ているのかもしれません。自分の頭の中にある世界観や緻密に構成されている感情は、必ずしも現実という物差しでは測れず、もっと言うと現実という世界の言語では表現不可能だったりするのです。けれども、それを創作という表現方法で現実世界に具現化させることがつまりは芸術なのだと僕は考えています。なんというか、自分という翻訳媒体を通して"あっちの世界"のことを"こっちの世界"で表現する、という感じでしょうか。 ジョンには特に今の僕のこの状況を報告してはいません。まあ言ったところでどうなるものでもないので。でも、そろそろ何か形にして送ってやらないと向こうも心配するだろうなとは考えています。だからといって自分の頭の中の歯車が噛み合っていないのに無理矢理音を増やしたりはするつもりはないのですが。今はとにかく考えるだけ考え、感じるだけ感じようと思っています。そして今までの経験から言うと、しばらくこの状態が続いた後にはアイデアや動機の洪水が沸いてくるものです。とりあえずそれまでは粘ります。
by Alfred_61
| 2011-05-25 23:55
| 日記
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