僕は正直なところ、スランプというものを経験したことはありません。作曲において、という意味ですが。楽器の演奏に関してはもうスランプなんてしょっちゅうで、そもそも良い状態で自分の持てる力の60%も人前で表現できたことはまあクラシックの舞台ではありませんでした。だからこそ、自分の40%の力でも人を喜ばせられるだけの力をつけなければいけないと自戒して努力を続けたのです。 ジョンがドラム演奏でスランプになっていたそうで、最近やっとそれを抜けてきたと言うのです。僕は演奏に関して言うと、ベースやドラムの演奏でスランプになったことは一度もありません。鍵盤楽器ではスランプにしかなったことはありません。弦楽器も似たようなものだったのですが、中之島バラ園で路上演奏をするようになってから、人前での演奏に自分の持っている80%以上を出せるようになりました。 でも、僕は作曲家としてスランプを経験したことがありません。書けない時、というのは基本的に僕の人生にはありませんでした。まあ、忙しかったりイライラしていたり人生の他のファクターが原因で曲を書く時間がないことはありましたが、書けない日は一日たりともありませんでした。だから、大学時代にも周りの学友が「今スランプで書けないんだ」と言うのをどうしても理解出来なかったのです。 まあ、過去形で書きましたが、それは今も変わりません。僕は曲を書けない、ということは自分が人生において何も感じない、ということだと思っているので、感覚や感情を完全に失うことがない限りはスランプなんてあり得ないと考えています。書きたいものが見つからないとか、何を書いたらいいか分からないとか、そういうのは何というか、自分自身に聞けば答えは自ずと見えてくるじゃないですか。自分を見つめることを出来なくなったらそりゃあ書けないでしょう。だって自分が何を感じているのか分からない、つまり感覚出来なくなっているのですから。 状況を変えたければ自分という座標軸を動かせば良いだけのこと。状況を変えたければまず自分から変わることで道は開けると僕は思います。ただ、僕自身はあんまりそういう動機で自分自身を変えるようなことはしないので、あまり実感はありませんし上手く説明も出来ません。
by Alfred_61
| 2011-06-19 23:55
| 日記
|
ファン申請 |
||