栄光や成功なんて、どちらかというといざ自分が死の床にあるときに振り返って、だから一体何だったんだろうとしてきっと僕は思わないと思っています。僕が自分を商売人だと言わなければきっと各所に怒られるでしょうが、僕はそれでも自分をあくまでただのクリエイターだと思っています。僕の究極的な目的は"創ること"でしかなくて、その後のことやそれに対する他人の評価はどうでも良かったりします。 無責任、ともずっと言われて来ました。「お前は曲を出展し続ければ必ずコンクールで賞を取るのだから、それだけは続けなさい」と大学時代にずっと言われて来ましたが、僕は天の邪鬼にもほとんどコンクールらしきものに応募してきませんでした。なぜなら僕は曲が仕上がって、その譜面を眺めたり、演奏されるのを聞いたらそれでもうお腹いっぱいに満足してしまうからです。 ジョンから、完成している最新作であるヴァイオリンソロで60分を超える"Violin Suite No.2"について、送った楽譜をざっとさらった所、いくつも良い曲があったので、全曲分のMIDI音源を送れと言ってきました。これがまた骨の折れる作業で、なかなか忙しくて出来なかったのですがさっきやっと送り終えました。 この曲ですが、以前からここに書いているとおり、僕はこれを自演で録音するつもりは全くありません。この曲は路上演奏用のものであって、いつでもどこでも手軽に聞ける形の製品にするつもりは毛頭ありません。この曲は偶然に僕が演奏している所を通りかかった人だけ聞くことが出来るものであるべきだと僕は思います。 僕にとって後悔しない人生とは、と考えると答えは非常に単純なものです。それは"創り続けること"です。決して創ったものを他人に提出してアピールして誇るというものではなく、僕はただ出来上がったらすぐに次の曲を書く、というその繰り返しこそが自分にとって最も"成功"に近いと納得出来る生き方だと思うのです。少なくとも、"創る"という行為を将来自分が死の床から振り返って後悔するとは到底思えません。そこは自信があります。
by Alfred_61
| 2011-07-25 23:55
| 日記
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