二元論を採用するとして、少なくとも僕の肉体には数値にさえ出せそうなほど明確な限界というものがあります。そこまで行くと最早身体の筋肉は脳の命令である電気信号を受信しても反応することはなく、簡単にたとえればスイッチを入れたはずなのになかなか電気のつかない昔の卓上蛍光灯みたいな感じです。 僕の心は少なくとも肉体の限界を超えて動作することが出来ます。それが出来るからこそ肉体が先に限界を向かえてしまうのです。動かなくなる肉体というのを冷静に見ている精神からすると、そこはまるで世界線を隔てた2つの異なる次元のようでさえあり、きっとあのまま肉体が限界を超えるその瞬間にそれぞれの世界はプツリと分断され、二度と交わることはないのでしょう。 今までも僕は何度もそういう世界が分断される限界が目の前に確認できるほどの所まで来たことがあります。そこに否定することの出来ない巨大な恐れを感じたこともありますし、逆にその一線を越えてもう二度と今見ている世界と関わりたくないと思ったこともあります。昨日の場合は、どちらかというと後者に近く、これはこれでもしそうなっても自分は受け入れることに何ら抵抗はない、という状態でした。 僕はこれでも後悔だけはしないように生きてきました。自分がいつ死ぬのかなんて誰に分かるものでもありません。自ら進んでそこへ赴く人もいれば、ただ向こうからやってくるのを待つ人もいます。僕がどちらなのか、どちらであるべきなのか、そんなことは僕には全く興味がありません。ただ、いつその瞬間が来ても、僕はだからといって悲しくも辛くもなく、ただありのままを受け入れるだけです。 2つの世界は今も混じり合ったままです。この状態がいつまでも続くことはなく、いつかこの2つの世界はそれぞれ独立するのです。僕という人間がどちらの世界にいるのか、それとも今混じり合っている空想の現実にのみ存在しているのか、それは、なんというか分かったから一体何だというのでしょう。僕が欲しいのはご託ではなく真実、それだけです。
by Alfred_61
| 2011-08-21 19:31
| 日記
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