今週末に新しいアパートへ引っ越す為、今日は一日部屋の片付けをしています。机の中を片づけている時、ある面白いものを見つけました。それはアメリカの大学に出願する時に日本の高校で作ってもらった僕の成績証明でした。開封無効の文字と共にピッチリ閉じられたままの封筒を見、それが今となっては不必要なものであることを理解した上で何となく開封してみました。 不思議なもので、高校の時の成績ってかなり悪いように見えました。高校に通っている頃は詰め込み教育の権化のようなシステムのもとでほとんどやる気もなく、ある程度で良いやと手を抜いて勉強していました。特に僕は高校時代のほとんどをロックバンドの活動で費やしました。音楽を本気でやっていく内に、勉強なんて二の次だと思っていました。成績では測れないもっと人間的な部分で大きくなりたいと心から信じ、同時に社会の求める成績からは興味が逸れていました。 今、アメリカの大学に来て3年が過ぎましたが、僕の成績はほとんど満点に近く、どこに出しても恥ずかしくない物になっています。アメリカに来てからは本当にやりたい勉強が出来ている実感と、アメリカでの限られた時間を無駄にしたくない気持ちで、それまでしたことのないくらい本気で勉強という物に打ち込んで来ました。でも日本人として、高校より大学の方が成績が高いというのは少し妙な気もします。 アメリカに来て良かったんだなと改めて思いました。日本の高校で押しつけられた勉強をしていた頃の自分はもうどこにもいなくて、今は自分の夢を目指してただがむしゃらになっている自分がいるのです。結局、振り返ってみれば日本の高校で「勉強しなさい」とか「きちんとした服装や態度で生活しなさい」という事にほとんど従わなかった自分が、実は間違っていなかったんだなと思うのです。やりたいことをやって、そのやりたいことを真剣に仕事にするために渡米し、さらに次のレベルを目指して進むなんて、どう考えても日本でエスカレーターに乗って大学へ行き、やりたくもない勉強をし、やりたくもない仕事をしてどうでも良い彼女と結婚する生活とは比べ物になりません。 生きている実感って、こういう小さな事で確認できたりするものです。そりゃあアメリカでの生活は苦労だらけですし、誰かに頼ることも出来ませんが、その見返りに手に入る自由と夢は悔いのない人生を生きる為に必要不可欠な物だと思います。まだまだ上へ行けそうです。このまま走り続けて行けるところまで行ってみようと思います。
by Alfred_61
| 2005-05-05 07:04
| 日記
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