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"Priceless"ですが、別に値段が付けられないという意味ではなくて、どちらかというと値段では計れない、という意味だと僕は個人的に思っています。ここには結構僕が作曲をしていく上で、書いている曲それぞれに対する感覚のクルーがあります。 今回のカリフォルニア滞在でまさにPricelessなものを現役カウボーイのギャリーさんから貰いました。ギャリーさんが持っているカウボーイハットの中で最も古いものを頂いたのです。実際にモノを見てみると、穴が空いていたり長年の汗や泥も付いていて、雨に降られたり風に飛ばされたりと、このハットが見てきた歴史がそこには力強く刻まれているのです。 ジョンのお母さんはドロドロの帽子なんて、と嫌そうな顔をしていましたが、僕にとってこのハットはどこでどんな高い値段を出しても買うことが出来ない、世界にたった一つしかないオリジナルで崇高な価値のある最高のプレゼントなのです。ギャリーさん自身ももう新しいものを使っているので僕が頂いたものはもう使っていないのですが、けれどもずっと捨てずに持っていたのは彼にとってこれが自分の歴史だったからだと僕は思います。そんな大切なものを頂いて、本当に嬉しかったです。 今年内になるかどうかは分かりませんが、僕の方で新しい曲が増えて、ジョンの方のプロジェクトが落ち着いたら、今度はジョンが大阪に再度訪れて、その際にはSOUND GATE ZEROの初ライヴを大阪のとあるライヴハウスでやります。その時には、ギャリーさんのハットを、僕は被って演奏します。彼へのオマージュでもあり、同時に僕が音楽へ捧げている想いとこのハットをシンクロさせる意味でも、必ず初ライヴでこのハットを被ります。 ジョンのお母さんのように、このハット自体にそこまでの価値を見いださない人も世の中には数多くいるでしょう。日本風に例えるならこのハットは何十年も使い古した剣道の小手や面のようなものでしょうか。けれども初めてその人が全国大会で優勝したときに使っていた小手、という感じのものですかね。それが汚いと言うのは簡単です。けれども、僕にとってこれを被ることはその人の歴史や想いも一緒に被っているのだと感じます。大切にしますよ、本当に。 お金を出せば手に入る高級品はいくらでも世の中にあります。けれども、お金を出しても絶対に手に入らないものも、世の中には沢山あります。僕は、自分の音楽を後者の価値を持つものとして制作しています。お金を貰うための音楽は、もう僕にとってなんの意味もありません。僕が生きてきた人生には、もうプライスレスな人々の想いや願い、喜び、悲しみ、無念さ、希望で埋め尽くされています。僕にとって作曲とはそんな物達の結晶であって、決して大スターになるための道具ではありません。 僕の音楽はプライスレスでありたい、いつもそう考えています。だからこそ、僕は基本的に2011年以降に発表した自分の音楽では、対価としてのお金を一切拒否しています。 ■
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by Alfred_61
| 2012-02-18 23:55
| 音の考察
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