何となく思うことがあります。最近日本にあるとある斡旋会社にデモCDを送ったのですが、一ヶ月以上全く何のリアクションもありません。どうやら音さえ聴かれずに棄てられたのだと思われます。こういうことは別に珍しいことではないのですが、そこで一つ考えることがあります。 そういう類の会社では月に何十本、もしくは何百本というCDが送られてきて、それら一つ一つを隅々まで聞くなんてとても出来ないこともわかります。それらを管理する立場としても一つ一つに貴重な人生の時間を費やしたくないのも分かります。しかし、これは完全に成功する前の芸術家としての意見ですが、もしいつか成功して世界中の誰しもが認める芸術家に自分がなるという機会があったとしても、そういう会社には絶対に仕事を頼んだりしませんし、そこを通してきた仕事にも一切手は付けません。 偉い方々からすると僕たち芸術家の卵達はただの「その他大勢」にしか見えないのでしょうが、その中の一部が将来時代を引っ張っていく存在になることを無視しているなら、その人達は将来「時代に取り残された」存在になるでしょう。なぜなら、僕たち卵達は小さなことでも、一度否定されたりはねつけられたことは忘れないからです。 だからもし僕が近い将来に成功したとしても、可能性として燻っていた僕を認めてくれなかった人々には敬意どころか普通に相手をすることさえ僕はしません。苦労をさせられた人々にどうして敬意を表することが出来るでしょうか?早期に発見されていればずっと楽な人生を生きれたのですから。 まあ、これは将来成功してこそ言えることであって、まだまだ燻っている僕のような立場では表だって言うことは許されません。でも、いつかその立場が逆転することがあるということを偉い方々は理解するべきだと思います。コネがあろうがなかろうが、本物を作っている人間を見落としたり否定したりすることは、実際自分の将来をなくすことに繋がる可能性があるということを。
by Alfred_61
| 2005-08-12 14:33
| 日記
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