アメリカの社会は夏を区切りにビジネス上の一年が動いています。だから、ちょうど今の時期は僕の居る学校でも色々と入れ替わりがあります。日本人に限って言っても、今までまとめ役をしていた人が一人いなくなります。そして、とうとう僕より年下の子達が日本からやってくるようになりました。 3年前に初めてインディアナ州に来たときは、とにかく右も左も分からず、人付き合いも上手くなかったせいで半年以上日本人がいることを知りませんでした。でも少しずつ色々な人と仲良くなり始め、それぞれの本質も見え始め、ある程度自分がこの社会でどういう立場にいて何をするべきなのかを理解できるようになってきました。 でもそれも今までは受け身の立場だった訳で、普段は自分の意見を人に聞かせるようなことはありませんでした。周りから吸収することが僕の最もするべきことだったのですから、それは当たり前の状況だったと思います。しかし今日、まとめ役を長い間やっていた打楽器奏者の先輩が学校を出て行き、周りの人たちからは僕がその役を引き継げというように言われるようになりました。 不思議なものです。これからは人に自分の意見を伝え、知識を分け与え、その課程で自分は自分自身の間違いや修正点に気付いて行くという、そういう立場になっていくのです。これも一つの節目かと思うと、なんだか色々な感情で感無量になってしまいますが、それでも時間は流れていくのでボヤボヤしてはいられません。 そして最後に、やっぱり自分がここを離れるときのことを想像しました。今日のように沢山の人が別れを言いに来てくれるでしょうか?別れを惜しんでくれるでしょうか?まあ、どちらにしても僕は僕らしくやるだけですが、それがどういう風に訪れるのか、今日はふと考えを巡らせた日でした。
by Alfred_61
| 2005-08-17 15:27
| 日記
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