創作の世界は究極的にはすべて幻想なのだと僕は考えています。少なくとも、僕に一番合ったスタイルは幻想世界の具現化という芸術の表現方法だと思います。僕にとって、作品に集中すると言うことは精神的に幻想の世界にいるという事になります。幾ら周りの現実世界で色々大変なことが起こっていたり、他にしなければいけないことがあっても、集中しているときは周りが見えなくなるのはそのためだと思います。 でも、もしかしたらほとんどの人が現実の辛い状況から精神だけでも抜け出して、一日に必ず一度はゆっくり幻想の世界に浸りたいと思うのではないでしょうか。もしかしたら仕事を終えて帰る先の「家庭」という社会は実は一番身近な幻想世界なのではないでしょうか。そしてさらに、眠ると言うことは肉体の休養と共に精神を完全な幻想に移して一種の快楽を得るという作業なのではないでしょうか。 音楽を書くと言う作業は僕にとって精神的に睡眠をほぼ同意義で、言い方を変えれば「トランス状態」とも言うかもしれません。やっぱりそれは精神に大きな幸福を与えるモノで、かなりの依存性があります。だから作曲をやめれないのでしょうし、酷いときには眠っていても曲を書いているのだと思います。 沢山曲を書いている時間があれば、毎日の大半を幻想世界で過ごしている事になり、それが色々な意味で生きると言う喜びに繋がっているように感じます。まあ、簡単に言えば、書けば書くほど人生が楽しくなる・・・という事です。
by Alfred_61
| 2005-01-10 00:10
| 日記
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