酷い頭痛にも関わらず今日は合唱のリハーサルに行きました。正直なところ、どうせ声を出しても頭に響くだけだから適当に口パクでもしていようかと思っていました。でも実際声を出してみたらあら不思議、歌っている間頭が痛いことを忘れていたのでした。悔しいですが、今日のリハーサルは楽しかったです。 音楽は人が生きるためにどうしても必要なことではないかと、以前に呼んだ團伊玖磨のエッセイに面白い例が載っていました。それは太平洋戦争以来、東南アジアの小さな島で終戦を知らずに30年もの間潜み続けていた日本兵の体験談でした。彼は何週間も塩なしで生きていたことはあるけれど、歌は寂しいから毎日歌っていたそうです。それも記憶にある日本の歌謡曲を思い出しては繰り返し、自分の為だけに歌っていたのです。 なんだか今日はそんな気持ちが少しだけわかった気がしました。辛いとき、精神的にも肉体的にも、そんな時に歌を歌うとなんて救われた気持ちになるのでしょう。歌とはそういうために存在しているのではないでしょうか。だから人の社会から歌が消えることはなく、常に新しい歌が生み出され、極端なときには歌が時代を変えたり導いたりすることもあります。作曲の上でも歌は特別なモノです。歌には救いがあり、それは人が生きるために必要なことだと思います。
by Alfred_61
| 2006-01-10 15:11
| 日記
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