昨日の夜中にアメリカ、ブルーミントンのアパートに、一週間のオランダ滞在から帰って参りました。色々ありましたが、素晴らしい経験になりました。細かい事情で僕の曲は選考外になってしまい賞は一つも貰えなかったのですが、正直今の気分は今日の快晴の空みたいで、これからしたいことへの興奮で震えるほどです。 書きたいことは沢山あるのですが、一度に全部書くわけにはいかないので少しずつトピックを絞って数日に分けて書いてみようと思います。取りあえず今日は僕の曲"音楽-ONGAKU-"について。そもそもの誤解は僕が3分以内という規定にもかかわらずに3分の曲を二曲書き、それを二つの楽章としてまとめ、オーケストラ側にどちらを演奏するか決断をゆだねたのが原因で、選考外を食らったのもこのルール違反が原因でした。 そりゃあ悔しくないと言えば嘘になりますし、僕はここで悔しいと思えなければ決して一番高いところを目指すことは出来ないと思います。まあ、僕は具体的には何も勝ち取りませんでしたが、実際には色々と得た物がありました。まずは演奏家達が心底僕の曲を愛し、深く情を込めて演奏してくれたこと。演奏会後に出会った演奏家一人一人に酒をおごって貰い、おかげであの日は久しぶりにベロベロになりました。(5、6杯ではすみませんでした。) 特に今回ハーグのロイヤルアカデミーから来ていた5人の歌手は素晴らしいコメントをいくつもくれました。「15人の作曲家の中で、貴方はたった一人私たちを歌手として扱い、そして心から歌わせてくれた。」「お前の音楽、信じれたぜ。」「貴方は本当に声のことを理解して曲を書いている。」そのすべてが僕にとっては勲章でした。そして、すべての歌手が、是非僕にとそれぞれ曲を委託してくれました。テナーの人は特に熱く僕の曲を欲しがり、話が進めば今年の夏は沢山歌を書くことになりそうです。 先生方も僕の音楽性を非常に理解してくれて、特にMartijn Paddingという先生は、「お前は本物の音楽を書く作曲家だ。もしハーグで勉強したいとか、何か困ったことがあればすぐに連絡しなさい。」と言ってくれました。これで来年の大学院受験にオランダのロイヤルアカデミーも一つ選択肢として入りました。実際現場をみてきた感想では、もしかするとジュリアードへ行くことよりもロイヤルアカデミーの方が僕の夢には近道かもしれません。 そして何より、来年度のYCMへ向けて新たな希望が感じられました。必ずこれから毎年応募して、いつか必ず大賞を取ってやろうと思います。「ルール違反がなければ勝っていたのはお前だった」と、今年大賞を取った人が言っていました。いや、ホントにやりますよ。今度機会があれば必ず取ってやります。
by Alfred_61
| 2006-03-01 02:51
| 日記
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