あ~もう休みが終わっちゃったんだナ~とぼっけ~~~~~~~~~~っとしたまま今日を過ごしたのですが、おかげで寝過ごしてウォームアップをせずにオルガンのレッスンに行って散々だったり、音楽史の授業(50分)で200回くらい欠伸をしながら何をしてたのか分からなくなったりと、何とも緊張感のない一日になってしまいました。で、例によってレッスンでバッハのハ短調プレリュードを弾いている最中も頭によぎった、休み中にちょっと見つけたモノについて今日は書こうと思います。 アメリカに住む日本人として非常にお世話になっているBIGLOBEにあるバンダイチャンネルで『ザ・サード』というアニメを見ていたのですが、これって富士見ファンタジア文庫のライトノベルが原作なんですね。富士見文庫の本というと、僕は何とも懐かしい感じがするのですよ。遙か昔、まだ小学生だったころでしょうか、書店でふと見かけて親に買って貰った一冊のライトノベルがありまして、それからずいぶん長い間ライトノベルにははまりました。今考えたら不思議ですが、僕って音楽家を志す前って、実はライトノベルの小説家になりたかったんですよ。中学生の頃には懸賞に原稿用紙300枚もの作品を毎年送っていた時期もあるんですから。 なんて言うか、純粋にそのファンタジーにのめり込んで、主人公と一緒にドキドキワクワクしたり、ライトノベルの中にある世界こそ自分が生きていたい世界だなと小さい頃は思っていました。それを形にして仕事が出来ればイイナと純粋に思ったものです。この『ザ・サード』という作品も、今見てみると物理法則は無視しているし、あり得ないことだらけなんですが、それが何かいいんですよね~。というか、現実にあり得ないからこそファンタジーたるわけで、これが士郎正宗なんかの世界になってくれば逆に現実感がありすぎて違う楽しみ方になるんですよね。またこの作品に付けられているサントラも、妙なところで弦楽の音が入ったりかなり世界観からずれているのですが、それがまた何とも言えず良いんですよね~。はは。 ホント、僕はもしこれから日本で活動するようになって、ライトノベルをアニメ化するとか言う企画から声がかかったりしたら喜んでやりますね。今の僕の音楽は漫画で言うと士郎正宗のように現実感がかなり強いファンタジーですが、『ザ・サード』を見ていて、あ~まだこういうの楽しめるくらい子供の心が残ってるんだな俺、と思いました。だからきっとやれと言われれば良い物は作れるでしょう。 ライトノベルって、アニメや漫画と同じで"偉い"方々からはかなりバカにされていますが、日本という国の持つ素晴らしい文化の一つだと思います。(まあ、政界には大臣になっても漫画ばかり読んでるおっさんもいますが。)なんかね、思うんですよ。日本でニートだ引きこもりだって言われてますけど、そういう人たちが娯楽にしているのがこの漫画、アニメ、ゲーム、ライトノベルなんですね。彼らが見ている世界、理想に感じている世界、それを理解しようとせずに「現実を見ろ」と促したって、立場が違うんですからそのメッセージがニート達に届くハズがないんですよ。ファンタジーに生きることは別に悪いことじゃないと僕は思います。ってか出来るなら僕もそうしたいです。ファンタジーの時間と現実に生きる時間をちゃんと自分でマネージ出来るようになれば、ニートでも引きこもりでもきっちり社会の一部として機能していくようになると僕は思います。社会の方が変化しつつある次世代の世界観に順応していくことこそがニート達を社会の一部として受け入れることになるんじゃないかなと、僕はそう思うんですよ。 もし僕が社会的に地位や栄誉を手に入れることがあったら、そういう垣根を取り払って引きこもりの連中が表に出たくなるような社会に変えていきたいと思うんですけどね。いくら僕がそういう志を持っていても、社会は僕にそういう地位や力を与えることはきっとあり得ないでしょう。
by Alfred_61
| 2006-11-28 09:31
| 日記
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