MUZIEへ登録していて思ったのですが、何かもうプロの世界とアマの世界って、方法という意味では壁が無くなってきてますよね。言い換えたら、誰でも自分の作品を発表するチャンスがあって、人に聴かれることが出来るのです。そりゃあ、レベル的に考えたらプロとアマの間には崩れることのない巨大な壁があるんですけどね。 例えば僕の曲(この場合はオルガン組曲)はプロの演奏家が弾いて、プロのエンジニアがレコーディングしたので、クオリティー的にはプロなワケですが、作曲者の僕がまだ音楽で生計を立てているわけではないので曲としてはアマになるのでしょうか。音楽にはむかつくことにプロでもアマレベルの連中がいるのでなかなか何とも言えないのですが。 つまり、情報の絶対量がとんでもなく多いワケです。だって誰でも、どんなレベルでも、同じ所に登録して公開するのですから。もうこうなってしまえば、運と実力両方があるかどうかなんでしょうね。やっぱり本当に良い音楽ってちゃんと聴かれると思いますし、成功への足がかりを掴んだりも出来ると思います。 ここで、アメリカ資本主義との大きな違いは、日本人は平均的に文化レベルが高いということです。個人がその芸術を良いか悪いかを判断するセンスを持っているんですね。アメリカの場合は、周りのみんながそういうから、とかもう舌が肥えていない、つまり芸術の種類を知らないので単純なものに傾倒しがちなんですね。具体的に言えば、アメリカのMyspace.comとかではきっとそれ出身のプロとかが生まれたりすることはないと思います。だって聴衆に美味い不味いを判断する舌がないのですから。 でも、日本でこれからもっとこういう分野が発展して、投資者がそこにビジネスチャンスを見いだせば、日本の文化発展が加速する可能性が十分にあると僕は思います。日本は結局アメリカ資本主義の真似をしてそれをインターナライズして日本風な"本質主義"に作り替えるのではないでしょうか。まあ、世の中はそう賢い人ばかりではないので実際どうなるかなんて分かりませんけどね。僕の立場からは期待だけ持って自分に出来ることを出来るだけやるしかないんですけどね。
by Alfred_61
| 2007-01-21 03:25
| 日記
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