誠実さを見せて欲しい、とかやる気を見せろ、とか日本では本当に良く言われますよねぇ。これって英語で考えたら「はぁ?」と言いたくなるわけの分からない期待です。だって、具体的に結果が伴うかどうかが問題なわけで、ビジネスでも何でも、ミスだらけでも結果オーライなほうが気持ちはこもってても結局失敗するよりベターなのは当たり前でしょう。でも、日本の教育システムでは幼少期からずっとこれの訓練ばっかりさせられるんですよ。結果失敗しても心を込めろ、ってことばかりで成功への道は教えてくれないんです。 例えば政治経済の時間に税金のシステムや状況による具体的な納税方法なんて習いませんよね。でもそれって社会に出たら絶対にすべての人が通らないといけない道でしょう?じゃあ全員勉強しなきゃいけないんじゃないの?と思うのですがね。子供の頃"なんでこんな人生の為にならない勉強をしなくちゃいけないんだ!"と思ったものですが、これって本当にその通りですよね。だって、社会で生きていくために知っていなければいけないことは山ほどあるのに、学校では使わないことばかりやらされ、受験勉強でも実社会では使わない知識ばかり求められ、結局社会に出たら右も左も分からず、人として使い物にならない連中ばかりになるんですよ。 例えば、週に3日しか働かなくても月給20万以上稼ぐことはできます。結構簡単にできます。でも、そういう就職口って特別で、狭き門だから最初から週5日、一日8時間働いて18万くらいの仕事をするのがまるで当たり前みたいに教えられますよね。というか、自営業ってどうするの?とか起業するにはどうしたらいいの?とかそういう面白いことはだ~れも教えてくれません。実際、アメリカなんかで日本の教育システムをどう表現されているか、爆笑ものですよ。 "日本の学校システムとは、社会で使い物になるかどうかではなく、社会が与えた絶対に完遂できない無理難題に対してどれだけ献身できるかで生徒の能力を測るんだよ。高校生でトロンボーンを吹く才能があれば、アメリカではそれだけで勉強しなくても大学に行けるし、卒業しても食っていける。でも、日本ではトロンボーンを吹けるという才能は絶対に評価されない。絶対に100点を取ることのできない入試テストの為に、自分の人生からどれだけの時間を捧げることができるかで、学生の忠誠心を測り、それが将来的に勉強をさせてもモノになるかの尺度になるんだよ。" あっはっは。その通り!まるで軍隊ですねぇ。100点とれなくても平均より上ならオッケーですか。それじゃあ教えたことをすべて理解したわけじゃないじゃないですか。生徒が理解できていない状態がオッケーですか?なんじゃそりゃ。普通に考えたら全員100点とれるまで補習するのが当たり前でしょう。でも、それをしないのが日本の教育システムです。それは巨大な山であって、僕たち個人の力では動かすことができない絶対的な力です。さて、山を動かすのに一番簡単な方法は何でしょう?そう、自分が動いちゃえばいいんですよ。自分が動けば、自分から見える山の角度も位置も変わります。 つまり、我が子に「どうして学校では何の役にも立たないことばっかり勉強しなくちゃいけないの?」ときかれた時に、「学校はそういう所だから我慢して勉強しなさい」と言ってはだめなんですよ。それってせっかく山を見る角度を変えようとしている子供の可能性をわざわざ摘み取っている行為です。そうじゃなくて、世界は広く、社会で知らなければいけないことは学校で習うこと以外に沢山あって、生きる方法も必ずしも社会が求める"平均"でなくても良いのだということを、親が教えてあげないといけないんです。 生きるために必要な能力って、小さいときからコツコツつけていけば20歳になる頃には立派な大人になることができます。入学試験は難しい割に入学しても特に将来につながる勉強もさせてくれない日本の大学に行くくらいなら、海外の田舎の大学に行った方がよっぽどマシだと僕は思います。忠誠心とか、誠実さとか、真面目さとか、そういうことでしか人間を評価することのできないモノに従うことだけが人生ではないのです。日本は広く、学歴があろうがなかろうが実力があれば雇ってくれる会社は沢山あります。ただ、そういう会社では忠誠心や誠実さだけでは雇ってくれませんけどね。だってビジネスとして成功することが究極的な目的であり、そのためにプラスにならない人員を雇う理由なんてあるわけないじゃないですか。それって専門職だけだって?イヤイヤ、どんな仕事でも言い換えれば専門職でしょう?経理の専門、ビジネスの専門、販売の専門、サービスの専門、どこの世界に"普通の"仕事なんてありますか。"普通"って何ですか。 日本は"普段の社会生活で勉強する"ということをないがしろにしすぎです。授業のない時ほど勉強しなくてはいけないのに、学校を出たら勉強なんてほったらかしで遊んでばかり。そこで怠けるからいざ就職しても使い物にならないんですよ。学校の勉強が忙しくて日常の勉強がおろそかになるなら、日常の勉強を優先するのが当たり前でしょう。これがつまり、僕たちが子供の頃思った矛盾なんですね。日常の勉強をバリバリできる子はどんどん学校の勉強をやらせてのばせばいいですが、生きる力のない子供にただ忠誠心だけ磨けと鞭をふるっても何の意味もありません。気持ちだけでは世の中生きてはいけないのですよ。それを40とかになってから気づいても、もう遅いんです。なんてシビアな社会でしょうね。ホントに。
by Alfred_61
| 2007-10-20 01:46
| 日記
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